うんちがよく出るのは病気?腸内環境を見直す4つのポイント

一時的なおなかの不調とは違い、便の回数が増えたり、軟便や下痢の症状が長く続くことで日常生活にも影響が出てしまい、不安を抱える方がいます。

便は自分自身からの大切なお便りです。

何か病気の初期症状を伝える体からのサインかも知れません。

または、ストレスの多い日々に耐えている心からのサインかも知れません。

Today’s

今回のテーマは便の回数が多くなる病気についてです。

便の回数が多くて不安な方に、可能性のある原因や対策などをご紹介します。

また、体質的に腸が弱いタイプの方も、毎日の生活習慣を見直すことで、軟便や下痢の症状が改善することもあります。

後半では東城百合子さんに学ぶ、腸を強くするための私たち日本人に身近な食べ物についてもお伝えします!

この記事でわかること
  • 便の回数が多い時に疑われる病気
  • 安定した腸内環境を整えるポイント
  • 便の回数が多い時におすすめの食べ物

梅干しパワーがすごいよ!
最後まで読んでみてね。

目次

便がよく出ると疑われる病気とは?

不調を抱える女性のおなか

1日の便の回数はどれくらいが正常なのでしょう。

例えば1日三食、食事をする度に便が出るのはとても良いことです。

過敏性腸症候群

過敏性腸症候群は、腸に疾患がないのに便通異常を繰り返す病気です。

ストレスが関係する病気で、心理的要因で自律神経のバランスが崩れることが原因と考えられています。

以下の4つに分類され、下痢型と混合型は便の回数が多くなります。

4つの分類と主な症状
  • 便秘型:便が硬く排便が困難
  • 下痢型:急な腹痛で下痢を起こす
  • 混合型:便秘と下痢を繰り返す
  • 分類不能型:便に問題はなく膨満感やガスが多い

参考:過敏性腸症候群|慶應義塾大学病院

潰瘍性大腸炎

潰瘍性大腸炎は、大腸の粘膜に炎症が起きて表面が傷付き、ただれたり潰瘍ができる病気です。

炎症が強い時期は1日に何度も便意をもよおし、排便回数が増えます。

主な症状
  • 軟便から次第に水様性の下痢になる
  • 便に白い粘液や血液が混じる

参考:潰瘍性大腸炎|難病情報センター

クローン病

クローン病は、消化管に炎症が起きてただれたり潰瘍ができる病気です。

潰瘍性大腸炎は炎症が大腸に限られるのに対し、クローン病は口から肛門まで消化管全体に発生します。

特徴的な初期症状として、腹痛と下痢を起こすことから便の回数が増えます。

主な症状
  • 腹痛と水様性の下痢
  • 食事をすると下腹部に激しい痛み
  • 吐き気や嘔吐

参考:クローン病|難病情報センター

大腸がん

大腸にがんができる病気で、がんが大きくなると腸管の中が狭くなり便が通りにくくなることから、便の回数が増え下記の症状も出てきます。

特に肛門に近い部分にできるがんが、便通に影響します。

主な症状
  • 便が細くなり回数が増える
  • 便秘になり残便感がある
  • 下痢になる
  • 下痢と便秘を繰り返す

参考:大腸がんの症状について|国立がん研究センター

次に、病気ではないけれど体質的に腸が弱いと自覚されている方に向けて、自宅で実践できる4つの取り組みをご紹介します。

安定した腸内環境を作るためのポイント4つ

日頃からおなかが弱い、病気じゃないのに軟便や下痢を起こしがち、このような体質の方は4つの生活習慣を見直すことで、症状の改善を目指しましょう。

腸内環境を安定させるポイント
  • ストレスを軽減する
  • 質の良い睡眠を心掛ける
  • 適度な運動をする
  • 食事の習慣を見直す

私はスマホが目覚まし時計!

それは見直しポイント!
ぜひ続きを読んでみてね。

ストレスを軽減する

脳腸相関の説明図 脳と腸が密接に影響を及ぼし合っている

ストレスは、私たちの腸に大きな影響を与えています。

過敏性腸症候群の原因としてもお伝えした、腸とストレスとの関係性を表す言葉に「脳腸相関」があります。

脳腸相関とは?

脳腸相関とは、私たちの脳と腸とが密接に影響を及ぼし合うことを示す言葉です。

つまり、脳で感じるストレスは腸の状態や便の回数にも大きく影響を与えています。

ですので、常に安定した腸内環境を目指すには、ストレスを減らす対策はとても重要になります。

そのためにまずは、自分自身をよく理解することです。

日常生活の何がストレスになっているのか、しっかり自分自身と対話し、あなたが望んでいないことをひとつずつ手放すことから始めてみましょう。

このようにして心のストレスが減少していけば、脳腸相関による影響は次第に軽減し、腸への負担も減っていきます。

ハート型のりんごのイラスト

さらに、何か問題を解決したい時や、新たな挑戦に立ち向かう時にも、一時的な下痢を起こすこともあります。

このような下痢は、問題解決や挑戦に立ち向かう時の心の在り方に問題があるサインです。

自分を充分に尊重していない時、自分を価値ある存在だと考えていない時に、私たちは下痢を起こします。

この場合、心の在り方が変われば下痢も止まりますので、自分の価値を認めて尊重し、自分自身によく向き合ってみてください。

下記の本は、病気や不調から上記のようなメッセージを受け取るためにとても参考になります。私も愛用しているおすすめの1冊です。

質の良い睡眠を心掛ける

質の良い睡眠で自律神経を整え、心身のストレスを和らげて、安定した腸内環境を保ちましょう。

脳腸相関でも触れましたが、脳へのストレスは腸にも大きく影響します。

現代の私たちが、例えば枕元でスマホを充電するなど日常の些細な習慣から、睡眠中に実は脳や体に深刻なストレスを与えている「電磁波」の存在を知っていますか。

スマホを見ながらベッドに寝転ぶ女性

電磁波は自律神経を乱し細胞を傷付けるので、様々な病気を引き起こします。

そして電磁波の影響は、発信元からの距離と浴びている時間に関係するので、睡眠環境はとても重要です。

今すぐできる電磁波対策で影響を減らし、安心で質の良い睡眠を心掛けましょう。

睡眠中の電磁波対策チェックリスト
  • 分電盤の位置から寝室やベッドを遠ざける(設置階が異なる場合も同様)
  • ベッドはコンセントの差口から1m以上離す
  • 枕元にスマホを置かない
  • 枕元のコンセントでスマホを絶対に充電しない
  • ベッドに備付の照明を使用しない
  • 余裕があればベッドを壁から50㎝離す
  • 電気毛布や電気カーペットを使用しない
  • 睡眠時は自宅のWi-Fi環境をOFFにする

電磁波に対策することで頭痛や肩こり、足の痛みなど、お客様たちの様々な不調も改善されています。
ぜひお試しください。

参考:心と体の不調を改善する電磁波ケアブック 丸山修寛

適度な運動をする

ストレッチをして気持ち良くストレスを発散している女性

適度な運動は、腸が鍛えられストレスの発散にも繋がるので、安定した腸内環境作りに効果的です。

ストレッチやウォーキングなど、毎日少しずつ継続しましょう。

また過敏性腸症候群の方にも、運動によって腸の過敏性が減少することから、軽めの運動がすすめられています。

食事の習慣を見直す

お米、野菜など食物繊維を多く含む健康的な食事

冷たい物、甘味品、清涼飲料水、飲酒、加工品や動物性食品の摂り過ぎは、腸に負担をかけて軟便や下痢を招きます。

お米、野菜、海藻、きのこ類、季節の旬の果物などの食物繊維を多く含む食事を心掛けましょう。

また、便の回数が多い時や下痢が続く時には、分づき米や味噌汁、梅干し、葛粉、とろろ芋、ニラなどを使った料理が特に良いですね。

一部をこのあと詳しくご紹介します。

腸内環境を整える効果のある食べ物

腸が弱いと自覚される方へ、または下痢や軟便の時にもおすすめの食品をご紹介します。

食物繊維を多く含む食事で毎日の食生活を整え、さらに下記の食品も追加してみるといいですね。

弱い腸を整える食べ物
  • 梅干し
  • 梅肉エキス
  • 梅しょう番茶
  • 葛粉

この食養生は自然食・自然療法の先駆者であり、栄養学の草分けと言われた佐伯矩氏に師事してきた東城百合子さんの下記の著書を参考に選んだものです。ぜひお試しください。

梅干し

自然農法、自然塩で作られた梅干し

梅に含まれているクエン酸は、殺菌作用に優れています。

梅干しは、このクエン酸の作用により胃や腸の悪玉菌を殺菌する働きがあるので、善玉菌が優位になる腸内環境作りを助け、胃腸機能を高めてくれます。

自然農法、自然塩で作られた梅干しで、古い物ほど体に良く、1日に1個か2個食べると良いでしょう。

これが梅干しパワーだね!

昔からお弁当やおにぎりに梅干しを入れるのは、クエン酸の殺菌作用で腐敗防止の効果があるからなんですね。日本人の知恵と梅干しパワーを腸にも活用しましょう!

梅肉エキス

梅肉エキスの作り方を説明するイラスト

梅肉エキスは、青梅をすりおろして搾り汁を長時間煮詰めた物です。

クエン酸による梅の殺菌作用がさらに凝縮されており、腸の様々な病気に効きます。

梅肉エキスも古いものほど効能が高く、量は大豆1粒か2粒分くらい飲めば充分です。

下痢の時には、梅肉エキスを熱湯で薄めて飲むと良いですね。

酸が強いので摂り過ぎに注意しましょう。

梅しょう番茶

湯呑に注がれる熱い番茶

梅しょう番茶は下痢や胃腸障害に効きます。

梅干し1個に生姜の搾り汁を少し混ぜ、熱い番茶を入れて飲みましょう。

自然農法、自然塩で作られた梅干しを使い、ハチミツや鰹エキス入りの甘い梅干しは避けましょう。

葛粉

本葛粉

葛粉には整腸効果があり消化にも良いので、胃腸が弱っている時の食事に使うと良いですね。

本葛粉が良く、ジャガイモの粉等の代用品では効果がありませんので気を付けましょう。

本葛湯や胡麻豆腐がおすすめですので、作り方をご紹介します。

本葛湯の作り方
  1. 本葛粉10g、水150ccを鍋に入れよく溶かす
  2. 火にかけて透き通るまで木べらで煮詰める
  3. 塩少々で味を整える

お子さんには黒砂糖を少し入れると良いですよ。

胡麻豆腐の作り方
  1. 本葛粉30g、水300ccを鍋に入れよく溶かす
  2. 練胡麻30gを加える
  3. 中火にかけて木べらで10分以上しっかりと練る
  4. 容器に流し込み粗熱を取ってから冷蔵庫で冷やす
本葛粉と練胡麻で作った胡麻豆腐

この胡麻豆腐は腸が元気な方にもおすすめ。
我が家の定番メニューです!
だし醤油とワサビでどうぞ♪

梅や葛など昔ながらの食材が、弱った胃腸を自然の力で整えてくれます。

梅肉エキスは風邪の症状にも役立つので、ご家庭に常備しておくと便利ですよ。

まとめ

いかがでしたか。便は心と体からのお便りです。

毎日の便をよく観察する習慣を持ち、便の変化から心身のサインを受け取れるように意識してみましょう。

今回は、排便回数が多い時に考えられる病気をご紹介しましたが、症状に心当たりのある方は、医療機関に相談しましょう。

また腸が弱いと自覚される方には、自宅でも実践できる取り組みをご紹介しましたので、これまでの生活習慣を振り返り、見直せることがあればぜひお試しください。

今回は質の良い睡眠のための電磁波対策にも触れましたが、これは腸の状態に関係なくすべての方が取り組むべき課題です。

体質改善サロンriccoでは、電磁波対策のための勉強会も開催していますので、ご興味のある方はご相談ください。

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